発達性協調運動症(DCD)とは

こんにちは!

今回は発達性協調運動症(DCD)についてお話します💁‍♀️

発達性協調運動症(DCD)とは

発達性協調運動症(DCD)とは、知的発達には遅れはなく、

筋肉や神経、視覚・聴覚などに明らかな異常がないのに、日常生活における協調運動が、年齢などに応じて期待される水準と比較して、不正確、時間がかかる、ぎこちないなど、いわゆる「不器用」といわれる状態です。

協調運動とは、手と足、目と手など別々に動く機能をまとめてひとつにして動かす運動のことを言い、身体のバランスが上手く取れず、よく転ぶ・タイミングよく動けないと言った特徴があります。

  • ハイハイが上手くできない
  • 転んだときに手が出ない(顔から転ぶ)
  • ボタンをはめられない
  • キャッチボールが出来ない
  • 字が上手く書けない
  • 箸を上手く使えない
  • ハサミや定規、コンパスをうまく動かせない
  • 靴紐が結べない
  • 縄跳びが苦手
  • 自転車に乗れない
  • 姿勢が崩れやすい
  • 座っていても体がそわそわする
  • 筆圧が弱い   など

協調運動の問題によって、体を動かす遊びを避けてしまい、運動不足になったり、友だちと一緒に運動ができないことで孤独感や疎外感を感じたり、自己効力感が下がったりしてしまうことがあります。

自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(SLD)と併発しやすいと言われています。

【発達性協調運動症(DCD)の対応方法】

・専門家による運動療法や作業療法、理学療法を受ける

・自分のペースで自由に運動し苦手意識をなくす

・使いやすい道具や過ごしやすい環境を用意する(鉛筆ホルダーや滑り止めつき定規、滑り止めマットなど)

まずは特性を理解し、無理に頑張らせず、できたことを褒めて自信を育むようにしましょう。

一般的な運動が苦手でも、ゲーム感覚で楽しく取り組めるものを取り入れることが重要です。「できることが当たり前」ではなく、「子どもと一緒に楽しみながら」取り組むことが大切です。

上手に完成させることは目的にせず、「やってみた」「楽しかった」を積み重ねてみてください。

例えば、指先をたくさん使って遊べる「粘土遊び」をしてみたり、風船で遊んでみたり、大きなボールで遊んでみたり。
家でも楽しめることでトレーニングできることがたくさんあります。

また、学校側にも特性の理解と配慮を求めていくことも必要なことです。
体育の授業の負担を減らし、参加しやすくするために、「体育の授業は予習ができるように、情報を早めにもらっておく」のも良い方法です。

【発達性協調運動症(DCD)のろすい塾での対応方法】

当塾ではさまざまな学習トレーニングや配慮をしています。

(例)

  • 持ちやすい太い鉛筆を用意
  • 大きな消しゴムで消しやすいようにサポート
  • 点つなぎ、迷路を使って、運筆トレーニング
  • 使いやすい定規やコンパスを用意
  • 定規の使い方を教える
  • やわらかい下敷きを用意
  • 文字の上手さだけではなく、「丁寧に取り組めた」ことを褒める など

診断の有無に関わらず、困難さがみられるお子さまに合わせて学習指導をしています。
小学生の間であれば、様々なトレーニングを取り入れやすいですので、低学年の時点から通塾いただけると嬉しいです。

発達性協調運動症(DCD)のお子さまの学習でお困りの場合は、京都市円町で運営している個別指導塾「ろすい塾」にご相談ください。