チック症とは
こんにちは!
今回はチック症・トゥレット症についてお話いたします💁♀️
【チック症・トゥレット症とは】
チック症は、まばたきや咳払い、首振り、奇声などが本人の意思とは関係なく繰り返し起こります。
チック症の症状には「運動性チック」と「音声チック」があり、さらに持続時間の長短などによって「単純チック」と「複雑チック」に分けられます。
- 「暫定的チック症」:運動性チックと音声チックのいずれかの継続が1年以内の症状
- 「持続性チック症」(慢性チック症):運動性チックと音声チックのいずれかの継続が1年以上の症状
- 「トゥレット症」:運動性チックと音声チックの両方1年以上継続している症状
【チック症・トゥレット症の症状】
- 単純運動チック……まばたき、首を急速にふる運動、肩をすくめる、しかめ顔。
- 単純音声チック……せきばらい、吠える、鼻をすする、シューという音を出す。
- 複雑性運動チック……自分を叩いたり、飛んだり跳ねたりする。
- 複雑性音声チック……特定の単語を繰り返すもの、時には社会的に受け入れられない(しばしばわいせつな)単語を使うもの(汚言)、自分の発した音や単語を繰り返すもの(同語反復)。
チックが起こる前には、その動作をしたいという強い衝動が生じ、チックを起こすと、その衝動は一時的に落ち着きます。
【チック症・トゥレット症の原因】
はっきりとした原因はわかっていませんが、遺伝的要因や、脳の神経伝達物質の関与が指摘されています。
子どもの性格や、親御さんの育て方に問題があるといったことはありません。
疲労や発熱、緊張やストレスで悪化することも知られています。
【チック症・トゥレット症の経過】
子どもの10人に1〜2人が体験すると言われています。
4〜11歳に発症することが多く、12歳頃を境にして減っていきます。
男の子に多くその比率は3〜4対1くらいです。
成人になるまでに約50%の方は自然治癒していきます。
トゥレット症候群の頻度は1万人に1〜5人くらいと言われています。
性差はありません。
【チック症・トゥレット症の治療】
- 行動療法と薬物療法が主に行われます。
- 行動療法では、チックが起こりそうになったときに代わりに行える動作を学ぶことで、
チックを抑制することを目指します。
- 薬物療法では、ドーパミンの働きを調整する薬剤などが用いられます。
【周囲の人がすべき対応とは?】
チックのことを叱らないで下さい。
チックはわざとやっているのではなく叱っても止まりません。
・注意したり叱ったりせず、話を聞く
・症状ばかり気にせず、本人の長所に目を向ける
・どんな場面で症状が出るのか把握してストレスを減らす
・本人の悩みを見逃さず相談を聞く
【学校での対応とは?】
チックの児童・生徒にとって学校は大きなストレスの場となり得ます。
特になかなか周囲から理解が得られないとき自身の症状を恥ずかしく感じ、不安や引きこもり・うつ状態に陥る可能性があります。
学校の先生に理解と配慮を求め、クラスメイトから批判やからかいがないか見てもらいましょう。
テストの時間や宿題の量・朗読などの発表の機会についても本人がストレスを感じないように配慮もお願いしてみてください。
保護者と学校でコミュニケーションが取り合うことが大切です。
リラックスできる環境を作り、ストレスマネジメントの方法を伝えましょう。
チック症・トゥレット症に限らず発達障害のお子さまは、自分の症状について周囲から誤解されたりすることで自己肯定感が低くなることがあります。
家庭や学校で、お子さまが持つ良い面に注目し、認めることで自己肯定感を育むことが大切です。
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